共感できる相手に出会うことを、あきらめない。HSP・ナツさんの物語(5)

感じる力を大切に働きたい!実在するHSP・ナツさんの物語、第5話です。
 
<ナツさんが穏やかに働くまでの道のり>

(1)感じる力を大切に働きたい。でも、このストレスのなかどうやって?
(2)空気が読めすぎる、感じる力に振り回されてしまう。
(3)HSPが「疲れやすい」理由。疲れているのは体ではなく頭。
(4)感じる力をコントロールしよう!
(5)共感できる相手に出会うことを、あきらめない
(6)自分の感情をはっきり認識しよう!
(7)最終話:卒業の時。HSPのまま働く自信がつく
 

 
初回から約1ヶ月後、2回目のご相談日。「感じること」を中心に、お話が進んでいきました。
  
当時のナツさんのブログより

自分が「感じる」こと。
大事にしたい、一方で、いつもいつもつきまとう思い。
 
「こんなの、話しても、みんなわかんないだろうな」
「私が感じてること、なんかおかしいのかもしれないな」
 
 
 
「気持ちを分かち合いたい」思いは人一倍強いのに、
「それはありえないことなんだろうな」というあきらめがあって。
 
好きになるアーティストも、王道ではなくて。
中学の頃は友達がSMAPや福山雅治にキャーキャーする横で山崎まさよし聞いてたし。
なんだろうねぇ、「そうそう!いいよねぇ!」ってできないんだ、いつも。
 
 
そんなちいさな積み重ねもつもりつもって、
「自分の感じてることは、どこかおかしい」
と思うようになってしまったんだ。

 
 
「自分の感じていることは、おかしいのではないか?」―――HSP(Highly Sensitive Person)からよく聞く言葉です。
 
12月17日のHSPセミナーでも詳しく解説しますが、HSPは「感じる」という大きな特徴を持っています。
 
人の気持ち、その場の雰囲気、空の美しさ……なにを強く感じるかは人それぞれですが、同じものごとを前にしたとき、非・HSPよりも強く深く、きめ細かく感じとります。
 
 
HSPの「感じる力」は大切な宝物で、仕事にも活かしていける才能でもありますが、まわりの人との違いが大きいだけに「自分はどこかおかしいのではないか……?」という思いにつながりやすいのも事実です。
 
たとえば 
・上司が怒っている。自分は怖くてドキドキするのに、同僚たちは気づいていない
・リビングから聞こえてくるテレビの音が気になって辛い。家族に言ってもわかってもらえない
 
など「まわりは気にしていないことを、自分だけが気づいて、辛く感じている」場面が人生で続くと、「自分が感じてることがおかしいのではないか?」と思ってしまうのです。
 
 
 
でもね、あなたの感覚はあなたのもの。
まわりの人と違っても、あなたが感じたことは、あなたにとって「本当」です。
 
世界は広い。わかりあえる仲間が絶対にいる。
自分の「感じる力」を信じて、仲間を探しにいこう。
 
ナツさんにも、そうお伝えしました。
 
20160127-3
 
 
当時のナツさんのブログより

友紀さんは「自分の感じてることは、正しいと思っていいです」って。
 
「自分だけじゃなくて、必ずどこかにいる」って。
ひとり見つかれば、ふたり、さんにんって出てくるって。
 
 
帰り道に、思い出したの。
 
そうだったよ。
ちょうど2日前、大好きなEllaのCD車でかけてたら、
乗せてたうちのひとりが興味を持って聞いてきたの。
「これ、誰ですか?」って。
 
 
行きたいところに行って、
やりたいことをやってたら、
「そうだよね」って言える人、出てきたよね。
 
 
あきらめない。あきらめないんだ。
 
 
「私はこれが好き」「私はこう感じてるんだ」
分け合える人、これからもっと、会えるはず。

 
 
ご相談にいらっしゃる少し前に、ブログを開設していたナツさん。このころから記事の量がぐっと増えました。
 
自分が感じることを、感じるままに綴る。自分の感覚を言葉では的確にあらわせない戸惑いも含めて、綴る。ナツさんの言葉であふれる穏やかなブログは、様々な方に読まれるようになっていきました。
 
 
「わたしはこういう風に感じる」「こういうことが好き」と、自分の気持ちを人に伝えたり、広く発信したりすることで、共感できるひととたくさん出会えます^^
 
あきらめず、広い世界で仲間を探してね。
「繊細さんリンク集」も、おすすめです
 
 
感じることを大切に働く。HSP・ナツさんの物語は続きます。
 
>>続きはこちら
 
 
◆関連記事
「言葉が伝わる」。受け止めてくれる相手は必ずいるから、探すのです。
物語「20階層」:心が伝わる相手が見つかった後の、孤独とその先。
発信するということ。~誰かに届く。