繊細さん®(=HSP(Highly Sensitive Person))とは

こんにちは、はじめまして。
繊細の森・HSP専門カウンセラーの武田友紀と申します。
 

繊細さん(HSP)とは?

  
HSPは、Highly Sensitive Personの略で、アメリカの心理学者・エレイン・アーロン博士が提唱した概念です。
 
アーロン博士はアメリカで数千人を対象にした調査を行い、繊細さは性格によるものではなく生まれ持った気質の可能性が高いこと、そして、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することなどを発表しています。
(詳しくはアーロン博士の著書:「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」をご覧ください)
 
近年、日本でもHSPの概念が広まってきており、「敏感すぎる人」「とても敏感な人」などと訳され、関連書も出てきました。
 
繊細の森では、HSP(Highly Sensitive Person)を親しみを込めて「繊細さん」と呼んでいます。繊細さを克服すべき課題と捉えるのではなく、いいものとしてとらる。自分の気質を肯定し活かすことで、元気に生きていけると考えているからです。
   

繊細さんの特徴と、抱えがちな悩み

 
繊細さんの特徴は「感じる力が強い」という一言に集約されます。
 
ひとの気持ち、場の雰囲気といった人間関係に関するものから、光や音、気温などの環境の変化など、「自分の外側にあるもの」はもちろん、体調や自分自身の気持ち、新しく思いついたアイデアなど「自分の内側で起きていること」もよく感じ取ります。
 

感じる力が強く、他の人が気づかないような小さなことにもよく気づくため

  • まわりに不機嫌な人がいると緊張する
  • 細かいところまで気づくため、仕事に時間がかかる
  • 相手が気を悪くすると思うと断れない
  • 疲れやすく、ストレスが体調に出やすい

などの悩みを抱えることがあります。
 
アーロン博士は、HSPの気質には4つの性質があると述べています。4つの性質(DOES)について、詳しくはアーロン博士の著書を御覧ください。(武田の著書では「繊細さんが『自分のまま』で生きる本」以降の著書でご紹介しています)
 
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繊細さん(HSP)診断テスト

 
自分は繊細さんなんだろうか?
 
そう思ったら、以下の診断テストを試してみてください。HSPの提唱者であるアメリカの心理学者・エレイン・アーロン博士が作成した自己テストです。

【アーロン博士のHSPセルフテスト】
※アーロン博士のHPの日本語版にとびます
 

HSPの研究

 
HSPは近年では、環境感受性という言葉で研究が進んでいます。
 
従来「ストレスに強い人と弱い人がいるのはなぜか」といった”脆弱性”の切り口で研究されていましたが、マイケル・プルース博士らの研究により”環境からの影響の受けやすさ”として研究されています。
 
環境感受性が高い人は、環境からの影響を受けやすい――良い影響も、悪い影響も、どちらも受けやすい――ということです。
 
HSPに関連する論文は

・エレイン・アーロン博士のHP
http://hspjk.life.coocan.jp/index.html
 
・マイケル・プルース博士らによるHP
『Sensitivity Research』
 
・日本の研究者・飯村氏らによるHP
『Japan Sensitivity Research 心理学者によるHSP情報サイト』

等に多数掲載されています。
 
ほとんどの論文が英語ですが、グーグル翻訳やDEEP Lというソフトを使って日本語に訳して読めます。アーロン博士の著書にも、巻末に膨大な参考文献リストが掲載されていますので、ご興味のある方はご覧になってみてください。
 
(論文読むのは大変ですが、がんばって! ひとつ読むと「これについて書かれているのはあの論文か。あの部分の引用元はこれか。読む読む。こんな研究もあるのか…読む読む…」と、芋づる式にどんどん読むことになって、森に迷い込みますよね…。お互いがんばりましょう…!)
 
 
なお、繊細の森が担当しているのは、研究や論文の解説ではなく「いまの生活を、具体的にどうしたらいいの?」です。
 
繊細さんたちからの実際のご相談をもとに、繊細さんがのびのびと働くには、元気に生きるには、なにがポイントになるの? といった視点で発信をしています。
 
 

「繊細さん」という呼び名について

「繊細さん」は、もともと当事者のあいだで使われていた言葉です。
 
私が長年お世話になっている、コーチングコーチの山口由起子さんが2011年ごろからHSP気質の人のことを「繊細さん」と呼んでいて、由起子さんのまわりでその呼び方が定着しており、私もその一人でした。
 
2015年頃はHSPが殆ど知られておらず、「HSPという人たちがいて…」と説明すると「それはなにかの病気? 発達障害?」と聞き返されることが多々ありました。
 
HSPについて伝えるには、日本語でわかりやすく親しみのある呼び名を使うほうがいいと思い、2015年にHSPについてのHPを立ち上げる際、また2018年の出版の際に、由起子さんにご相談の上で「繊細さん」という呼び名を使っています。出版後も、たびたびご相談させていただいています。
→【山口由起子さんからの応援メッセージ】
→【山口由起子さんブログ】
  
 
<商標登録とその理由について>
 
「繊細さん」の名称については、由起子さんとご相談の上で私が商標出願を行い、2021年9月に登録されました。
 
武田が独占して用いるためではありません。「繊細さん」の名称を使ったお話会等が、当事者のあいだで広く行われています。そうした活動がこれまで通り行えるように、という意図です。
 
もともとは出願の予定はありませんでした。繊細さんという言葉が誰にも独占されることなく広まり、「りんご」「みかん」のような当たり前の言葉に(普通名称に)なればいいな、と牧歌的に思っていました。ですので、TVで「繊細さん」が取り上げられるようになった後も、商標出願は行いませんでした。
 
ですが、「繊細さん」という呼び名が広く知られたことで、企業が動き出し、繊細さんの名称を用いた、繊細さんにネガティブなイメージをもたらす商品が出される懸念がありました。(実際にそうした動きがありました)
 
そうした場合に、こちらが商標をもっていないと差し止めができません。繊細さんに対するネガティブなイメージをもたらす商品に一定の歯止めをかけるという目的で、出願を行いました。

出願・登録後も、運用方針を由起子さんにご相談しながら進めています。
 
 
<水面下での戦い>
 
これまでにも、繊細さんにネガティブなレッテルを貼る商品が企画された場合に、水面下で戦ったり、繊細さんについての説明を行う等をしてきました。企業の動きは、日本における、世間からHSP・繊細さんへのまなざしに影響を与えます。
 
企業対応については、武田ひとりでは背負いきれない部分があり、なによりHSP・繊細さんに関連する企業活動の是非を、武田個人が独善的に判断してはいけない、との思いがあります。そのため、HSPの支援者の方々と情報共有・意見交換しながら進めています。
 
 

繊細さん向けコラム

 
「ストレスに強い人」が求められがちな社会の中で、繊細なこと…ストレスにも敏感であることは、生きづらかったりもします。 
  
繊細であることは、ひとつの性質です。優劣ではなく、足のサイズが○cmのように、ただただ「繊細である」ということです。
 
 
繊細の森では、仕事から人間関係まで、繊細さんが元気に生きるためのコラムを多数掲載しています。
どうぞ、ご自分にあったコンテンツを見つけてくださいね。
 
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繊細の森は、自分のままで生きていく人を、応援しています。