心と頭。今の自分にとってちょうどいいバランスを探る

個展が終わり、一息つきまして、また最近の考察を書いていこうかなと思います。

心と頭のバランスについてです。

精神科医の泉谷閑示先生が、人間を、「頭」と「心・身体」にわけて考える、という考え方が提唱されています。
 

 
詳細は、泉谷先生の著書『「普通がいい」という病』をご覧いただければと思うのですが、簡単に説明しますと、

・心と身体は一体のもの
・頭と心の間には、フタのようなものがある

心が「イヤ!」と言っているのに、頭がフタをガチッと閉じて心の声を受け取らないと、心の声が身体症状として出てくる、というとらえかたです。


 
 
泉谷先生のこの考え方をベースに、私の最近の考察です。
 
「こうしたほうが安全」とか、「こうしたほうがうまくいく」「こうすべきだ」という思考(=頭)が渦巻いていて、心が覆われてしまったとき、悩んだり迷ったりします。


 
 
私がカウンセリングでやっているのは、「思考に覆われてしまった本音(=心)が出てこれるようにする」ということです。


 
 
なお、頭=悪者、ではありません。生きていく上では、「前より上手になる」も「効率よく」も、必要。
 
頭と心が対話して仲良くやっていれば、いい状態です。

 
 
 
でね、ここから本題なんですが、

心と頭のバランスって、どうやら個人差があります。

Aさんは心の分量が大きいので、味わう、丁寧に、こころをこめて…といったことが大切な傾向にあり、

Bさんは、頭の分量が大きいので、効率化や、合理性や、数字でわかること、ロジックが大切な傾向にある。

もちろんふたりとも、両方の要素を持っています。どちらに満足感を感じやすいか、という話です。
 
 
 
心が大切なAさんが、効率命!Bさんタイプが多い職場に飛び込むと、合わなくて疲弊します。
 
頭が大切なBさんが、感性重視!Aさんタイプが多い職場にいると、「よくわからない」という感じで、うまく力を出せません。
 
どちらがいい・悪いではなくて、合う・合わないがあるのです。だから、基本的には、自分に合った場所に身をおくことが大事です。
 
 
 
……なんですが、それ以上に大切なのは、自分の心と頭とバランスを適正にすることです。
 
まわりと合わないのも苦しいものですが、それ以上に消耗するのは、本来の自分のバランスを離れて、必要以上に頭が大きくなってしまったときです。
 

 
 
社会に出て、「もうちょっと雑でいいから早くやって」など、それなりの成果を手早く出すことを求められるうちに、
 
なんとなく自分でも思考を重視して、味わうとか、ゆっくりするとか、ぼーっとするなどを、置き忘れてしまうのです。
 
 
 
「なんか苦しいんだけど、なにが苦しいのかわからない」
 
というとき、頭と心のバランスが、頭に偏っていないか振り返ってみてください。
 
 
 
 
頭と心のバランスは、時期によっても変動します。
 
頭主体で成果をとることが必要な時期もあれば、心主体で、ふぇーーーーっとゆるむことが必要な時期もある。女性の場合は妊娠出産なども影響します。
 
 
いまの自分にとって、どんなバランスがいいのか?
 
自分にとってのベストを探ってみてくださいね^^
 
(連休ですし、ゆるむ時間大切になさってください〜!)
 
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