感性が、伸びていく。

絵とエッセイを始めるにあたり、数年ぶりに、絵の写真を撮りました。その撮影中、驚いたことがありました。
 
背景に布を使って撮影していたのですが、
「この絵は、キリッとした感じ。布は直線で」
「こっち絵のはやわらかく、布はくしゅっと!」
など「こんな感じで」が、わかるようになっていたのです。
 
「いいねぇ、そうそう、そうだよ!」
モデルを撮影するカメラマンってこんな心境なのかな、と思うほどでした。
 
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絵「海にて」2018.12、キャンバスに油絵、サイズ180×180mm
(掲載の絵は自分で描いたものです〜!)

  
「こんな感じ」がはっきりわかるようになった。それはつまり「感性が伸びた」ということです。
 
ファッションでも味覚でも、ずーっと追求していると、あるときぽこん!と、「わかる」ようになります。
 
たとえばファッションだと「こういう服がほしいのよね」が、明確にイメージできるようになる。
 
 
 
わかるようになるには経験数も必要ですが、なにより効くのは、おそらく心の中に「感性が伸びていけるだけの安心感があること」です。
 
ある人は空気感、ある人は色、ある人は数字に対して。
 
みなそれぞれ、オリジナルの感性ーー「センスがある」と形容されるような天才性ーーを持って生きています。
 
その感性が成長できるかどうかは
「(この感性を含めて)私は、私が好きよ」
「私のこの感性、伸びていいよ。大丈夫よ」
と、自分を見守れるかどうかにかかっている。
 
そんなふうに考えています。
 
 
 
お客様から「まわりが色鮮やかに美しく見えた」「鳥の声がよく聞こえるようになった」など、ご感想をいただきますが、そういった現象は「私は私でいいのだ」と安心したあとに起こるのです。
 
日々ひそかに使われているオリジナルの感性が、安心することで、「存在していいんだ!」と表舞台に姿を現す。
 
そして、自分が自分を受け止めたぶんだけ、のびのびと育っていく。
 
  
そうやって姿を現した感性は、人生の喜び、人間としての深い歓喜そのものです。

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絵 “The light in me” 2018.12、キャンバスに油絵、サイズ274×274mm
 
 
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