美しい珈琲カップを、ただ自分のために。
先日から始めました「絵とエッセイ」。
口調が定まらないぞと思いながら、今日も書いてまいります。
カウンセリングの場ではお客様の転機に立ち会っていますが、私自身も、ここ半年ぐらい人生の転機を迎えています。
「これからどの方向にいくんだろう」と考えながら、遊んだり絵を書いたり、ときには立ち止まったりして、定まってくるのを待っていました。
絵「海にて」2018.12、キャンバスに油絵、サイズ180×180mm
そうこうするうちに定まってきたうちのひとつが、先日から始めたこの「絵とエッセイ」です。
「絵とエッセイをやるぞ」と決めて実際に書いてみたところ、ぱーん!と、フタが開いたように力が湧き出るのを感じました。「そうそう、これだよね」という手応え。
「絵と文章なんだろうな」というモゴモゴッとしたものは、1年ぐらい前からあったのですが、「やるぞ」と思い、実際に書くに至るまで、半年以上かかりました(長かった!)
その間、少しだけ文章を書いてみたり絵を描く時間を増やしたりと、「方向性にかかわるものごと」ももちろんやっていたのですが、決断に至る影の立役者は、実は、意外な物なのです。
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じゃん。美しい珈琲カップ!
この珈琲カップを手にしたことが、最後のひと押しになった!
家にある食器はいただきものがほとんどで、自分で選んで買ったことがなかったのですが、ある日、百貨店で、つやつやと並ぶ陶器たちの横を通りかかりまして
「おーーーーー! 美しい!!!」と。
「そういえば、こういうの好きだった!」と。
パンフレットをもらって、その日は帰りました。
夜な夜なパンフレットを眺めて、それだけで満足していた(!)のです。
でも、数日後、整体に行ったときに凄腕の整体師さんから「いや、その珈琲カップ買ってください。自分のために買うって大事です!」と言われまして。
そうだそうだ、「悩んでも決めきれないときはプライベートでやりたいことをやるのが大事」って、昔コラムに書いたんだった。
自分のこととなるとわからなくなる! と思いながら、ついに、我が家にお迎えしました。
自分のために買うって、いいなと思ったんです。
将来のために勉強するとか、健康に役立つからとか、後々のリターンを得るためではなく、ただ楽しむために、美しいものを買う。
それって、嬉しいことなんだと。
私はまだまだ、油断すると「誰かのため」「今後のため」「必要だから」とものごとを選びがちですが、
ただ楽しむって、いいよ!
自分のためって、いいよ!
と、嬉しい衝撃とともに、腑に落ちたのです。
珈琲カップを手にした翌日、エネルギーが湧き出る感じとともに、「絵とエッセイ」を始めました。
ただ自分のためにものごとを選ぶ、その感覚が降り積もって、やりたいことをやる突破口になるんだと、そんなことを実感しました。
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