「あの人、いいなぁ!」と思ったら。〜憧れから自分の可能性を探る
こんにちは、カウンセラーの武田です。繊細な人やHSPの方から、仕事や人間関係のご相談を承っています。(東京・お電話・スカイプ)
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今日のコラムは、憧れ。
ご相談を受けていて、人が誰かを「いいなぁ」というとき、大きく2種類にわかれるように思います。
・キラッキラの憧れ。あの人みたいになりたいと思うけど苦しい
・温泉に入るような、なじむ感じ。「あの人のあの感じ、いいなぁ」。でもちょっと手が届かないかも…?
それぞれで、取り組むことが違うよ。
「いいなぁ!」という思いから可能性を探りたい方、ぜひ読んでみてね^^
誰かを「いいなぁ!」というとき
1.自分にないから憧れている
2.自分と共通した部分に反応している
の2パターンにわかれる。どちらも「憧れ」と表現されるのだが、前者と後者は、自分に応用できるかという意味で大きく異なる。
1.自分にないから憧れている
子どもがアニメのアイドルを見るようなキラッキラ視点である。趣味ならいいのだが、キラッキラの憧れで仕事を選ぼうとしている場合や、憧れのあの人みたいになろうとしている場合は、本人もどこか苦しそうである。
自分にとって大切なこと(人間関係や仕事選び)において自分にないものに惹かれるのは「自分にはなにもない」という思いの裏返しだ。「あの人のようにならなければ(あの仕事をしなければ)自分には価値がない」それは苦しい。
※エンターテイメントなら存分に楽しもう。
「自分にはなにもない」この思いがある場合は「私は私でいいのだ」と腑に落ちるまで
・自分の良さを客観的に認識する
・褒め言葉を受け取る
・安心できる場所で本音を探る
などに取り組むのがおすすめだ。
「価値がないと(役に立たないと)生きていてはいけない」等の思いがある場合は、「なにもできなくても生きていい」と自分そのものを肯定できるよう行動を重ねる。
具体的には、小さなことからやりたいことをする→問題がない。むしろうまくいく。これを繰り返し、自分のまま生きる経験を重ねるのがおすすめ。
自分のままで生きるうちに、自分だからできることに気づくなど、「自分オリジナルへの可能性」が拓けていく。
2.自分と共通した部分に反応している
【1.自分にないから憧れている】がキラッキラで苦しそうなのに対し【2.自分と共通した部分に反応している】のは語る様子が暖かくほのぼのしている。「やっぱり温泉っていいわ〜」みたいな、なじみ感。相手や物事に共感している状態である。
共感している相手の状況や仕事が、今の自分のずっと先にある場合は、「あの人、いいな」「あんな風に仕事したい」など、自分との距離感を入れた言葉になるようだ。(これが1.の憧れと混同しやすい部分だと思う)
この種の憧れは「共感」であり、自分にあるものに反応している状態なので、相手が何歩先を行っていようと、自分と相手は地続きである。「私も、ああなる。ああいう風に仕事する」と決意して追いかけるといい。「あんな風なりたいなんて恐れ多い!」ではなく追いつけ追い越せである。
この場合は
・あの人と同じ要素が自分にあり
・全く同じではないにせよ、あの人みたいな状況にできる可能性がある
という前提で「では、自分はこれからどう動く?」と行動を問うのがおすすめだ。
先を行く人をモデルにしつつ、自分の得意技を模索し使う。憧れをもとに自分の可能性を拓くのだ!