いつか終わる日々を、笑って泣いて生きていけたら。

原稿を書く机の上に、いつも花を飾っています。
 
チューリップを1輪買って眺めていたら
日に日に、茎がにょーんと伸び、
 
やがて一日だけめいっぱい咲いて
次の日には花びらが乾き、散っていきました。
 
もう何日か咲いてほしかったけど
花は、散るからいいんだよなぁ、と思います。
 
 
 
新刊に向けて、
繊細さんの幸せについて原稿を書いているのですが
 
幸せについて考えれば考えるほど、
「はて、人生とは一体なんだろうか」
と思います。
 
 
幸せって、留めておくことができなくて
味わったり、愛でたり、幸せな気持ちが湧いてきたりと、
その場で味わって完了していくものなのだと思います。
 
 
いま、娘が2歳で可愛くって
「ああ、可愛いなぁ」と、ぷくぷくのほっぺや
まるいお腹を眺めては
こんなに小さいのも今だけだなぁ、と。
 
夕飯の1品に、
キャベツと白ネギを、ごま油と塩昆布で味付けして
もぐもぐ食べたのですが
この味も、厳密にはおそらく今日だけだ、と。
 
 
味わうこと、愛でること、
「幸せな時間」は
波のように何度もやってきては
同じ形はひとつとしてなく
少しずつ変わっていく。
 
 
諸行無常が、人生かな。
 
 
「今日をいい感じで過ごしたか」
「精一杯働いたか」など
良い/悪いの基準を設けて過ごすわけではなくて
 
いつか終わる日々を
笑って泣いて、毎日生きていけたら
いい人生かな、と思います。