変わったところは魅力で強み。自分の思いをストレートに語ろう。
だんだん寒くなってきましたね。
私はふだん坊主頭なのですが、このところ寒くなってきたので、プライベートのお出かけでは、ふわふわロングのウィッグをかぶっています。
坊主とふわふわロングヘアを行ったり来たりしていると、人生って自由だなぁ!おもしろいなぁ!とつくづく思います。
さて、私の髪型の話から入りましたが、今日の話は「人と違うこと」について。
アメリカの心理学者・アーロン博士によると繊細な人(HSP(Highly Sensitive Person))は、5人に1人いるそうです。
5人に1人って意外に多い。とはいえ、人数的にはどうしてもマイナー側です。繊細さんのなかには、周りの人と違いを感じていたたり、実際に「変わってるね」「独特だね」と言われた経験のある方もいるのではないでしょうか。
私は、メーカーに勤務していた会社員時代、隣の課の課長から「武田さんの視点って独特だよね」と言われて、なんだか複雑な気分でした。
「独特かぁ……。独特だと、使いづらいんだろうな」と思ったのです。
でも今、お客さんの強みをみつけて適職診断をしていると、ひとって誰もがオリジナルでユニークなのだと、強く感じます。
「わたしは平凡です」という風な(?)ひとでさえ、キラリと光る独自の視点ーーもっと率直に言えば、「自分がつい着目してしてしまうオタクなポイント」を持っているのです。
例えば
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・お店でお客さんをみて「この人、こんな人だ!あの商品買いそう! ほら買った!」って”当てる”のが好きなんです。まぁ、当てるって表現があれですけど。
・私は実は、会社でトラブルがあるとちょっと燃えるというか。証拠を集めて自社に有利になるよう交渉するのにキュンとします。あ、もちろん、トラブルが起きないように予防はしますけどね?
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などです。
こんな風に、自分が面白みを感じるポイントーー名付けて「ふふっとポイント」を包み隠さず話す時、ひとは一瞬、自分だけの世界に入ります。相手からちょっと目をそらし、あらぬ方向を見ながら「うふふ!!」と小さく思い出し笑いをするのです。
こんな風に、お客様が自分の世界に軸足を起きながら、ツボを教えてくださるとき。その人をその人たらしめる「オリジナルな視点」があらわになったとき。
そういうときのお客様の「うふふ!」な感じが、私はものすごく好きです。(←私のふふっとポイント!)
それでね「自分の想い」って、ストレートに語ることがとても大事です。一般受けする表現に丸めたとたん、「うふふ!」は消えてしまいます。
たとえば、さきほどの「証拠を集めて自社に有利になるよう交渉するのにキュンとします。あ、もちろん、トラブルが起きないように予防はしますけどね?」。
これを一般受けする言葉で発信すると
「自社もクライアントもwin-winになるのがいいですよね」
になります。
どこかで聞いた言葉は、個性を隠してしまう。そして、言葉を丸めることにより話す勢いや楽しそうなキラキラ感などが失われ、本人の情熱も小さく見えてしまうのです。
はっきり言いますと、「変な部分」「独特さ」は、魅力です。
変って良いことだから、自分が変であることを、怖がらないでほしいなと思うのです。
自分の変わっているところをオープンにして生きていると「そんなあなたが好き!!」と言ってくれる人が必ず現れます。
自分の「ふふっとポイント」を丸めたり隠したりせず、独自の視点で大いに語って欲しい。
それは、自分が自分であることをごまかさず、まっすぐ直球ストレートに「自分自身で生きる」ということです。
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適職診断にお越しになった、元編集者のTさん。
黒いタンクトップ姿の彼女に会った時、わたしは「マイナーの王が来た!」と思いました。
黒って、普通は自分を覆い隠す色ですが、彼女の黒には風格があり「マイナーな部族の長(おさ)」「王」の香りがしたのです。
そのまま「マイナーの王ですね」と伝えたところ、こんなご感想をいただきました。
(掲載許可をいただいています)
「わたしはどこへ行っても最後は嫌われるのはどうしてだろう?」という引っかかりが、「そうか、マイナーなくせに堂々としているから、そこが相手の何かを刺激するのか! それはむしろ強みでは?」と見方が変わりました。
会社を辞めて移住者という「異邦人」になったことで、「嫌われてもいいや」「合わない人には無理に合わせない」と思い始めていたので、自分の性質を強みと捉えられるようになったのは、わたしにとってはすごく大きいです。
★ご感想全文はこちらからどうぞ
https://sensaisan.jp/archives/6214
そう、変わったところは魅力であり、強みです。出せば出すほど魅力が増し、広い世界で素敵な相手に出会えます^^