心は、からくり箱。予想はできないけど「いいもの」が入ってる
こんにちは、武田です。
宮古島で自然の力を感じて以来、できるだけ自然のそばにいようと、箱根に行ってきました。
↓曇っていた…!
おみやげ屋さんで「からくり箱」みつけました。
今日のコラムテーマなんだけど、実は前々から
「心って、からくり箱みたいだなぁ」
と思ってたんですよね。
からくり箱ってご存知でしょうか。
取っ手のない箱なんだけど…
箱の一部を、横、下、横…と動かしていくと
開く!
からくり箱は、箱根が発祥の地だそうで(知らなかった)、ふらっと行動すると、予想外の出会いがありますね。
さてさて、コラムに行きますぞ。
カウンセリングにも様々な流派・手法があるのですが、
私の場合は、
「本音を大事にすることで、人生が望む方へ進みだす」
という方針でやっています。
本音をみつけるために、様々な技法を用いていて
・体の感覚に意識を向けて、体と対話したり、
・時には幼い頃の自分と会話してみたり、
・モヤモヤっとした部分を言語化して、本音に近づいていったり
します。
とにかく本音を大事にしているのですが、
相談者さんの本音が何なのか、
途中まではわからないです。
相談者さんが
「仕事も家庭もこんがらがって、自分がどうしたいのか/どうしたらいいのか、わからない」
とおっしゃるところからスタートですし、
仕事の話が、家族の話になることもあるから、
「本音はこれだろう」という予想はできないのです。
お話を伺っていると、私も頭が働いて
つい「こうかな」と予想してしまうんだけど
こちらの予想は、心に潜るのに邪魔になるから
相談者さんの本音に近づきたいと思ったら、
湧いたそばからザブザブと予想を脇に捨て、
捨てて、捨てて、捨てて
虚心に耳を傾けるのが肝だよな、と思っています。
ということで、
相談者さんの話がどこへ行き着くのか、なにが出てくるのか、私にもわからないまま、お話を聞いています。
ゴールはわからないけど、
本音にアクセスするにはどうしたらいいのか、
心(本音)を覆う頭の声(思考)が、どうしたら警戒を解いてくれるのか
様々な技法があるんですね。
どんな本音が入っているかはわからないけど、
開ける手順はたしかにある。
この感じが、からくり箱っぽいなと思ったんです。
からくり箱って、一見手がかりのないつるっとした箱ですが、
からくりである以上、
どこかに動く部分があるんですね。
縦なのか横なのか、引くのか押すのか…
そこには一定の方向や順序があって
(=カウンセリング技術があって)
カタカタ動かしていくと、ふたが開く。
相談者さんの言葉や、体の感覚、非言語の部分も含めて
「大丈夫、そう思っても大丈夫」
と見守っていると
相談者さんが自分を知り、受け止めるたびに
カタン、カタンとパーツが道を開け
心のからくりが動いて
ぽーん!と、本当の望みが出てくるのです。
ここまで書いてみて思ったんですが、
「なにが入っているかわからないものを開ける」って、文字にすると怖いでしょうか…?(^^;)
実際は、そんなに怖くないです。
なぜなら、本当の望み――本音の中でも核になるもの――って、
「穏やかに生きていきたい」
「好きなことをしたい」
「心を大事にして、人と付き合っていきたい」
など、シンプルで暖かいものなんですね。
その人の核にある価値観や、望む生き方を表すものであり、
聞いている側も「本当にそうですよね」とうなずくような、「いいもの」なんです。
※『繊細さんが「自分のまま」で生きる本』武田友紀著より引用。イラスト:片山なのあ
なにが出てくるかはわからなくても
「あったかいものが、みつけてもらうのを待ってる」と思うから
安心して一緒に、
からくりを動かしていけます。
厳重に封じられている”本当の望み”は
きっといいものだから
ちょっとずつ、一緒に開けてみない?
と思っています^^
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