自分らしく生きる(4)「イヤ!」を取り戻す。受け止め先があれば、本音は出てくる。
自分らしい人生にシフトするには、どうしたらいいの? というテーマで書いています。
(書いていたら連載っぽくなったので、番号をふりました…!)
<連載:自分らしい人生にシフトする>
(2)今の流れに「NO!」と言う場面がやってくる
(3)「イヤ!」と思えないのはなぜ? 感情の育ち方の視点から
(4)「イヤ!」を取り戻す。受け止めてくれる先があれば、本音は出てくる
※この内容を更に詳しく解説したのがこちらの本です。本も併せてどうぞ!
繊細さんが「自分のまま」で生きる本
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自分らしい人生にシフトするには、まずは今の状況に、思い切り「イヤだ!」と言う必要があります。
ところが、繊細さんの中には、大変な状況でもイヤだと思えない、という方がいます。前回は、「イヤだ!」が感じられなくなる仕組みをご紹介しました。
感じられなくなった「イヤだ!」を取り戻すには、どうしたらいいの? 今回は、解決編です。
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まず知ってほしいのは、感じられなくなったとしても「イヤだ!」「本当は○○したい!」などの本音は、いつだって自分の中にあるんだ、ということです。
「そう思っちゃダメ」という思考に覆われているだけで、「そう感じて、いいよ。大丈夫だよ」と受け止めてくれる先があれば、本音は出てこれるのです。
方法1.「イヤだ」と思っていいよ、と自分に許可する
「イヤだ!」を取り戻す方法のひとつは、「イヤだ!」と思ってもいいのだと、自分に許可すること。
「イヤだと思っても良い」とわかるだけで、感じられるようになることがあるのです。
繊細さんの本の中で、「相手をキライだと思っていい」と書いています。読者さんから、「相手から離れられた」といった声をいただいています。
自分で自分の感情を「いいんだよ」と許可できると、イヤだという気持ちを感じられるようになり、行動につながり、現実に反映できるのです。
方法2.他者に気持ちを聞いてもらう
もうひとつの方法は、安心できる相手に、気持ちを打ち明けていくこと。
泣いても怒っても、イヤだと言っても、大丈夫。
目の前の相手は、たじろがずにここにいてくれる。
そう感じれば、するすると本音が出てきます。
友人や家族で、じっと聞いてくれる人がいればぜひ話を聞いてもらってみてください。もしまわりにいないときは、カウンセラーに聞いてもらうのもいいと思います。
ただ「どんな気持ちでもただ聞く」って、なかなか難しいです。
口をはさまず最後まで話しを聞くのが、まず難しいし、「いま大変だとしても、この人は最終的にきっと大丈夫」と、相談者の力を信じて見守る姿勢がないと、どーんと聞いてはいられないのです。
だから、経験を積んだカウンセラーに聞いてもらうのは、どんどんやったらいいと思います。
誰かに話すときは、自分が話している内容を、自分で観察するといいですよ。「ああ、自分、さっきからずっと同じこと言ってるなぁ〜」ってことがあれば、「もしかしてこれが本音か?」と、注目してみてください。
どんな気持ちも受け止められる自分を、育てていく
他者の力を借りる時、知っておいてほしいのは「受け止めてくれる先」は最終的には自分であるということです。
一時的に他者に受け止めてもらう経験は、たしかに必要ですし有効なのですが、それだけでは不自由です。
自分で受け止められるようにならないと、「誰かが私の話を聞いてくれないと、気持ちが安定しない」となります。「自分で受け止める」が育たないと、他者への依存になるのです。
他者に支援してもらいながら、自分で自分の感情を受け止められるようになること、自分で自分に「いいよ、大丈夫だよ」と言えるようになることが、最終的には必要です。
自分で自分を受け止められるようになると、「わたしはわたしで良かったのだ。これからも、なにかあっても、大丈夫」という安心感が湧き出てきます。それこそが、自分を肯定することであり、最も求めていることなのです。
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この他にも、自分の本音を知る3つの方法を、「繊細さんの本」(224ページ)に書いています。
1.言葉を手がかりに読み解く
2.繊細な感覚を感じる
3.自分と対話する
それぞれ本に詳しく書いていますので、ぜひご覧になってみてください〜!!!
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「イヤだ」と認めると、どうなる? 昔の記事ですが、こちらもどうぞ。