親・パートナーなど、身近な人に繊細さを理解してもらえない時に確認すること。

こんにちは、カウンセラーの武田です。
繊細な人やHSPの方から、仕事や人間関係のご相談を承っています。(東京・お電話・スカイプ)
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「繊細さん(HSP)にとって、最大の罠は
【相手がわからないことが、わからない】ってことだよなぁ」
 
と思っておりました。
 
テーマが壮大で
なかなか言語化できなかったのですが
ようやくまとまりそうなので書きますね。
 
※繊細さん(HSP Highly Sensitive Person)については、【こちら】をご覧ください。
 
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繊細気質の方がご相談にいらっしゃったとき
 
「身近な人に自分のことをわかってもらえない」
「親に、テレビ見ないのは変って言われた」
など、
 
繊細気質を周囲にわかってもらえないことに
傷ついているケースがあります。
 
はっきり「わからない」と言われなくても
わかってもらえないと感じている…という場合もあります。
 
 
 
自分の性質や痛みについて
言葉を尽くすのだけど
それでもわかってもらえない。という時。
 
んとね、それはね
相手は【本当にわからない】【理解する手段を持っていない】
のです。
 
 
 
私の事例を書きますと…。
 
私の繊細気質や想いについて
数年前、意を決して
家族で話し合いをしたとき
こんなやりとりがありました。
 
 
【と:友紀、母:友紀の母。優しいが繊細ではない。】
 
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と「母が不機嫌になると、晩ごはんつくるときの台所の包丁の音で不機嫌なのがわかって、包丁の音がずっと嫌だった。小さい頃から嫌だった」
 
母「友紀、あのね…。
 包丁の音が響くのは、うちが木造だからよ!」(呆れ気味)
 
と(がーん!家の構造を言ってるんじゃないのに!!!)
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いろんな角度から、不機嫌な音が嫌なのだと説明したのですが
本当に全く噛み合いませんでね。
 
話し合いは平行線に終わりました。 
 
 
「不機嫌な音が苦痛だってこと
 母は、本当にわからないんだ。
 理解することができないんだ」
 
そう気づいたのは、話し合いから数年後のことでした。
 
 
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身近な人が
本当にわからない
事象や気持ちを理解するすべを持っていない
と受け入れるのは、寂しかったです。
(今でも、ちょっと泣けてきます。大丈夫だけどね)
 
 
でも「本当にわからないんだ」と気がついた後、思い返すと
親から何度も「わからない」と言われていたことに気づきました。
 
「あなたのことが、わからない」
 
そう言ってくれていたのだけど
「わからない」という言葉を、聞き流してしまったというか。
 
 
「わからないわけない」
「わかろうとしてくれない」
という思いがあり
  
相手の「わからない」という言葉が
文字通り「わからない」「理解が及ばない」という意味だと
認識できなかったのです。
 
 
 
「わからない」という人は、本当にわからないんだ。
 
そう認識してから
親と関係も、他の人とのやりとりも
悩むことが減りました。
 
 
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<まとめ>
 
・繊細さんは、自分が「当たり前にわかる」がゆえに
 「相手がわからない」ということが、わからない
 可能性があります。
 
・誰かに「わからない」と言われた時、
 わかろうとしないだけだ、わかってくれない…
 という思いを一旦脇に置きまして
 
「本当にわからないのかもしれない」
「理解する手段を持っていないのかもしれない」
という目で見てみてください。
  
「わからない」という言葉が
相手にとっての精一杯の誠実さである場合があります。
 
 
 
どなたかの参考になれば、幸いです^^
 
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