あなたがやりたいことで、まだ意識にのぼっていないもの
新刊を見てくださった方、数名から「美しい本ですね」とお声をいただいた。
繊細さんが「自分のまま」で生きる本
1,430円
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装丁はイラストレーターさんとデザイナーさん、両者に依頼してくれた編集者さんの結晶なので、私の仕業ではないよ、と思っていたのだけど、
「美しい本」というフィードバックは、なかみも含めてのことのようだ。
数名から「美しい」という言葉をいただき、軽い箱をキャッチするように、ぽんと受け取った。
そうか、美しいのか。
もしかして「美しい」は、今後の私のキーワードなのかもしれないな。
生きる上で、頭よりも、心と体のほうが先行している。
「コーヒーを買おうと思う一瞬前に、体はすでにコーヒーを買う動作に入っている」という話をどこかで読んだのだが、
カウンセリングをしていると、「心と体は、頭よりもはるか前に動き出している」と感じる。
たとえば「今の仕事はどうも合わないな。こういう仕事をしたいけど、どうだろうか」と悩む時。
相談者さんは「やっていけるだろうか。自分にできるだろうか」と悩んでいるのだけど、プライベートの領域ではすでにやっていて、結果も出ている、ということがしばしばある。
「カウンセラーの仕事もいいなって思うんです」と話す人が、すでに何名もの友人や同僚から相談されていたりする。
仕事の形にはなっていなくても、プライベートではすでにその状態になっているのである。
そんなときは「すでにやっていて、好きなんだ」ということに気づき、「もっとやっていきたい」と意識を向ける。
プライベートの範囲で”なんとなく”やっていたものの存在に気づき、意識を向け、
「社会のなかでも、私はこれをやっていきます」
と自分に対して宣言したとき、転職・転身することになる。
「職業」というかたちで、自分がなにに取り組むかが明確になるのだ。
生まれたものに名前をつけるようなものだ。
想いや行動がすでに生まれている。
存在に気づいて名前をつけると、存在が承認され、確かになり、力が与えられる。
この記事で伝えたいのは、
人間は、自覚がなくともすでに行動しており、行動の意味に気づくのは少し後になる
ということだ。
まわりの人は案外よくみているもので、あなたの行動を「それ、いいね」と感じている。
進路に迷う時、同じようなフィードバックがいくつもあったなら、ぽんと受け取ってみるといい。
それは、すでに生まれているあなたがやりたいことで、まだ意識にのぼっていないものかもしれない。