感じて考えて、生きていきたい

おいしいお店を見つけるのがうまくなった。お店を通りかかったり、メニューの写真をみると、(自分にとって)その店が美味しいかどうかわかるのだ。
 
表に張り出されたメニューの、チーズケーキの断面ひとつに思想が現れている。
 
すっと美しく切れたケーキは、「こういう味が、雰囲気が、食べ物が、私はおいしいと思っている」と、お店の思想を表している。
 
 
 
映画でも建物でも食べ物でも、私は思想に触れると安心する。
 
思想とは、「私はこう感じる、こう思う」の束(たば)を、世界に提示したものだ。
 
こう感じる、こう思う。
 
それこそが、人間を、人間として存在させるものだと思う。
 
 
 
人間は生き物だ。感じて、考える。
 
感じるのは、ときに面倒だ。今朝も満員のエレベーターに乗るのに「うっ」となり、1本見送った。そういうちょこちょこした不便がある。
 
だけども、感じることを大切にするからこそ、おいしいものをめいっぱい味わえる。おひさまの気持ちよさを感じられる。
 
感じて考えて、生きていきたい。