空気が読めすぎる、感じる力に振り回されてしまう。〜HSP・ナツさんの物語(2)
感じることを大切に働く。HSP・ナツさんの物語、第2話です。
<目次>
2015年、初回のご相談場所にあらわれたナツさんは、お仕事帰り。白いシャツにグレーの薄いカーディガンを羽織り、不安そうな顔をしていました。
「仕事をどうしたらいいのでしょうか。組織で勤めることじたい、無理なのでしょうか?」
そんなご相談からスタートしました。
ナツさんの当時のブログより。
やっと決まったお仕事も、2ヶ月間の短期。そして毎日ぐったり。
簡単な事務仕事、定時に上がる、らくちんなお仕事なのに。
やっぱり私、おつとめは無理なの?
自分で何かするしかないのかなぁ?
…と、
「おしごと、どうしたらいいのでしょうか?」
といったスタンスで申し込みました。
悩みや職場での様子をお伺いするうちに、ナツさんの置かれた状況がみえてきました。
「職場で誰かがイライラしていると、すぐにわかる」
「誰かの気分を気にしないようにしようとして……、目の前の仕事に集中しようとして、すごく疲れる」
人の気持ちや職場の雰囲気などをキャッチする「感じる力の強さ」が、毎日ひどく疲れる状態を引き起こしていました。
「人の気持ちや場の雰囲気を感じる」といっても、そのレベルは人それぞれです。
ナツさんは
・電車で不機嫌な子どもをみかけると、本当はなにに怒っているのかわかる
・面接で、面接官の本音と建前がわかる。なんて答えてほしいのか、わかる
というほど「感じる力」が強い人。
わたしがみてきたHSPのなかでも、100人に1人レベルの「感じる力の強さ」でした。
ナツさんのひとつめの課題。それは「感じる力をコントロールできず、振り回されていること」でした。
ナツさんの当時のブログより抜粋。
課題その1「センサーがハリネズミ」
昔っから、空気の読め過ぎる子でした。
人が、本当は何を求めてるかが分かってしまう。
親が、先生が、上司が、同僚が。
何を求めてるかが分かるから、その通りにする。
たいていそれで、うまくいってました。
そうすれば、人とぶつかることはなかったし、
いいポジションでいられたり、
私にとってメリットが大きかったの。
家族の中でも、そうやってポジションを得てたところがあったし。
(略)
物心ついたころから、ずっと続けてきた
「気持ちを空気で感じること」
これは身に染み付いてしまっていて。
しかも、友紀さんいわく、
「ハリネズミ」状態で、「テンションが高い」と。
つまり、センサーバリバリ状態なんですね。
しかも、コントロールができていない。
「センサーがハリネズミ」。
まずはこれをなんとかしないと、と。
感じることは大切。
でも、感じる力に振り回されるのは、大変です。
わたしがナツさんにどうアドバイスし、ナツさんはどう取り組んだのか……?
続きは明日。どうぞお楽しみに♪^^
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