心地よい人間関係の肝は「自分が自分として生きること」
こんにちは、カウンセラーの武田です。繊細な人やHSPの方から、仕事や人間関係のご相談を承っています。（東京・お電話・スカイプ）
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以前、ご相談者さんから
「友紀さんの前では飾ったり、無理したり、頑張ったりしなくてもいいと自動的にわかりました。それは、友紀さん自身が自分の世界を大事になさってるからなんでしょうね。」
とお便りをいただいたことがある。
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このご相談者さんは真理をおっしゃったのだな、すごいな、と思う。
人が相手に心を開けるかどうかは「聞き手が自分そのものとして生きているか」が大きい。
以下、私の変化を例に、解説していく。
私はもともとメーカーで商品開発をしていた。発売日を守るため、多くの人が深夜まで働いていて、トイレに立つことも忘れるような忙しさ。私は職場の忙しさを感じ取りすぎて、もっともっとがんばれ！！と自分で自分を鞭打っていた。当時の私は、後輩に「寡黙で近寄りがたい」と言われていた。
早朝から深夜まで働く日々が続き、ある朝、糸が切れたように会社にいけなくなった。２年間休職し、泣いたり絵を描いたりしながら、自分の繊細さを受け止めた。会社に復職したあたりから、不思議なくらい人に話しかけられるようになった。
会社の更衣室で人が話しかけてくる、後輩や同僚たちから相談をうける。
「あれ？ なんか、めっちゃ話しかけられる…？」
という感じ。
その後、会社を辞め、フリーランスとして健やかな生き方へと移行するにつれて、相手がするする話しだす現象が起こるようになった。夫婦で遊びに来て「奥さんがあんなに話すところを初めてみた」と旦那さんが驚いていたことや、仕事で営業にいらした方が身の上を話しだし、日を改めて正式にご相談いただいたこともある。（これには驚いた）
私は、相手の話を聞き出すような行為はしていない。
ただ相手の前に座っていると、相手が話しだす。
寡黙で近寄りがたいと評されていた当時と、相手が大切なことを話しだす今。大きく違うのは「私が、私として生きているか」だと思う。
自分が自分として生きる、というのは、良いところも悪いところも含めて、心から自分自身を肯定することだ。
人がその人自身の姿で生きているとき、「私は私なのだ」という安心感を土台にしており、心がどっしり安定している。心が安定しているひとを前にすると、人は安心する。
そして自分が自分として生きているひとは、相手が相手として生きることを肯定する。
※逆に、自分が自分でいられず無理にがんばっている状態だと、相手ももっとがんばって当然だ！と無意識に思う。（←昔の私ね）
自分が自分として生きる、というのは自他の区別がくっきりしている状態だ。自分には自分の意志があり、相手には相手の意志があるのだと心から腑に落ちている。
「私とあなたは、違うところも同じ所も、両方あるよ。私は私そのものだし、あなたは、あなたそのものだね。相容れないところもあるけど、お互い素敵だね」
自分が自分として生き、相手が相手として生きるよう望むとき、このようなやわらかで凛としたメッセージが相手に伝わる。
よって、心地よい人間関係を作りたいとき、自分が自分として生きることが、自分側のゴールとなる。
※相手が相手として生きるかどうかは、相手自身が取り組むこと。
人間関係が辛い、しんどい、というご相談は多いけれど、心地よい人間関係の肝は決して小手先の会話スキルではなく、相手がどうこうでもなく、つまるところ「自分がどう生きているか。自分がどういう状態か」なのだ。相手がからむ場合でも自分が出発点なのだ。
抽象的なんだけどね、すごく大切なことだと思う。
じゃぁ、自分として生きるには、具体的にどうすればいい？
自分として生きるというのは、平たくいうと「場所や相手に関係なく、いつでも自然体で暮らす。生きる」ってことだ。
今日のごはん、何食べる？
やりたいことがあるよ。来週、有給を取ろうかな。
会社の休み時間。気を遣うのをやめてゆっくり過ごしたいしたいなぁ。
今度の休み、彼女を誘ってみようかな。
毎日、ちいさなことから、心が望むことを選ぶ。
心地よく暮らし行動することを、まずは一人でやり、友達といてもやり、仕事でもやってみる。
ただただ、この積み重ね。ちいさな選択ができれば、大きな選択もできるようになる。毎日を自分として生きることが、あなたの数年後の人間関係を作るのだ。
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