人が変わるプロセスは超ゆっくり:「何年も同じことで悩んでる」ときの進み方(転職・仕事の方向性・キャリア)
公認心理師・HSP専門カウンセラーの武田友紀です。
HSP・繊細さんのカウンセリングをしています。
→【森セッション】・【適職診断】
さて今日は「何年もずっと同じことで悩んでる」についてのお話です。
「転職したいのに、なかなか踏み出せない」
「仕事の方向性を変えたいと思ってるけど、うまく動けない」
「あれ私、数年前と同じこと言ってる…?」
みたいなことはありませんか。
そんなとき、ぐるぐるしているようにみえてちょっとずつ進んでるよ〜、というお話です😊
目次
「5年前と同じ悩み」を聞きながら
友人と話していて
「あれ? この子、5年前から同じこと言ってるなぁ」
と思うことがあります。
「仕事をもっとこうしたい」(←前から言ってる)
「こういう人とトラブルになって、もう縁切ろうかな」(←以前も似たようなことがあった)
「今回のことでよくわかったけど、やっぱり私は○○なんだよね」(←前も言ってた)
などです。
昔は「それ前も言ってたよ!? はやく変えたらいいのになぁ」と思ってましたが、最近は「そっかー、うんうん😊」とそのまま聞くようになりました。
「ああしたい、こうしたい」と何年も同じことを言いながら、すこしずつ変わっていく。
人間ってそういうものなんだな、とわかってきたからです。
※何年も同じことを言うのは私も一緒です。仕事の方針で「やっぱりこうしたい」と思ったんですが「あいや、数年前から同じこと言ってる…!」ってなりました(^^;)
同じ悩みにみえるけど、次のフェーズに進んでる
心理カウンセラーになって12年経つので、お付き合いの長い相談者さんたちが何人もいます。
7年前の相談者さんがまた来てくださったり、4年前に一度だけ来た方が「本格的に自分と向き合いたいので、またお願いします」といらっしゃったり。
適職診断という、その人に合う仕事内容や強みをフィードバックするサービスも行っているので、
「2年前に武田さんの適職診断を受けました。状況が変わったので、もう一回受けに来ました!」
という場合もあります。
(久々に来てくださるのは、すごく嬉しいです。いつでもウェルカムです😊✨)
こうして数年ぶりにお会いすると「人間は変化していく生き物だ」と感じます。以前と全く同じフェーズで悩んでることが、ほとんどないんですよね。
人間関係でいえば「以前は自分の意思がわからなくて悩んでいた。数年経って『私はこうしたい』とわかるようになったけど、意思がはっきりした分、家族やパートナーとの付き合い方で悩んでる」などです。
ゲームにたとえると、最初の面をクリアして次の面に来たんですね。人生が進んだことで新しい課題にが出てきて、ヒントを得るためにもう一度ご相談にいらっしゃいます。
2年ぶりに適職診断を受けたSさん
さて、2年ぶりに適職診断にいらっしゃったSさん。
2年前は「精神的なストレスで仕事に行けなくなった。どんな適職がありそうか知りたい」とご相談にいらっしゃいました。
当時の悩みは「今の仕事を続けたいのか、人生で何に価値を置いて生きていきたいのか分からない」ことでした。
→【2年前のアンケート】
適職診断を受けた後、すぐには転職せず、2年後にもう一度お越しになっています。新しいご感想を紹介しますね。
※掲載許可をいただいています。
一番悩んでいた日に“武田先生に相談しよう!”とひらめき、カウンセリングの予約をしました。(略)転職への気持ちが固まりつつある状態で、何となく答えは出ていながら、一押ししてほしい…!という心境でした。
お話する中で自分がやりたいことが整理され、教師が『授業力』なら、カウンセラーは『つながり力』とおっしゃってくださったことがしっくりときました。
私がやりたいことは、相手を深く理解しながら、相手とつながろうとすることです。
2年前にカウンセリングを受けたときよりも、やりたいことを実現できそうな近い未来像がくっきりとしていて、今が行動のタイミングなのかもしれない…!とわくわくしています。
さっそく昨日から、公務員試験の勉強を始めています!一押しをありがとうございました!
Sさんの状況は「まだ転職していない」という意味では、2年前と同じです。
でも「人生で何に価値を置いて生きていきたいのか分からない」から「私がやりたいことは〜相手とつながろうとすることです」と言語化できる状態へと変化なさっています。
Sさんは2年かけてやりたいことをみつけ、行動できるところまでもってきたんですね😊✨
SNSでは「転職しました!」みたいな「あっという間にうまくいった話」が目につきますよね。でも実際には、人間は何年もかけて少しずつ変化します。
・未経験の職種に挑戦する
・組織を離れてフリーランスになる
など、大きなキャリアチェンジを伴う「生き方の変化」は、どんなに早くても半年、ときには数年かかる大工事なんです🌱
(私の場合は「会社やめたい」と思ってから実際に辞めるまで、5年かかりましたよ…!)
ぐるぐる悩みながら「生き方」が変わっていく
このコラムの読者さんの中にも
「ずっと同じことで悩んでる」
「なかなか踏み出せない」
「ぐるぐる考えるばかりで、結論が出ない」
という方がいらっしゃるかもしれません。
こういう”ぐるぐる期”は心が揺れますし、すごく地味です。
はたからみると何回も同じ悩みを言ってるように見えるし、本人も「動けてない」「全然進んでる気がしない」と思っています。
だけど「今の状況はイヤだ、どうにかしたい」という気持ちが消えない限り、少しずつ軌道が変わっていきます。

「誰かに相談しては『やっぱり私にはできない…』ってひっこめる」
「転職できなくて毎日泣いてる」
「どうしたらいいかわからない。もういやだ😭」
みたいな「動けなさ」も含めて、試行錯誤なんです💪
「動けない」って泣きながら、気持ちが定まっていく
ぐるぐる期は「これからの自分」を育てるための大事な時期です。
お豆腐を作るとき、豆乳にニガリを入れると豆乳が固まってお豆腐になりますよね。
それに似ていて、「こんなのもうイヤだ😭」という気持ちが何度も投入されることで(=ニガリ)、「ここを出てちがう環境を探そう」という気持ちが定まってくるんです。

イヤな気持ちをなくすのではなく「イヤだよね、大変だよね」って言いながら、「大丈夫、ちゃんと進んでるよ」って伴走するのがカウンセラーの役割かな、と思っています🌱😊
次回のコラムでは、より詳しく
・ぐるぐる期の「もうイヤだ」がどう変化するのか
・ぐるぐる期を乗り切るポイント
について書きますね。どうぞお楽しみに〜!😊
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自分のままで社会と関わる道のりを、本で詳しく解説しています。ぜひどうぞ。





