自分が確立すると、世界が開ける

ここ数ヶ月で、内面に大きな変化がありました。詳しくは後日コラムにしようと思いますが、人生における「成果を示す時期」を終えたようです。

今日は、そんな変化の時期のコラムです。「自分」が確立することで、世界が大きく開けていくよ、というお話。

コラム:自分が確立すると、世界が開ける

自分が確立すると、新しい環境に飛び込んでいける

 
昨年あたりから「主催者の思想が濃い世界」を楽しむようになりました。NPOを訪ねたり、貧困問題に取り組んでいる湯浅誠さんの講演会に行ったり、見知らぬ人どうしで一緒にごはんを食べるイベントに参加したりしています。
 
あるときは人間や心について深くとっぷり話し、あるときはごはんを食べながら「おいしいですね」とのんびり雑談する。話題が深くても浅くてもOKで、それぞれのイベントを楽しんでいます。
 
誰かの世界に出かけて、陽だまりのネコのようにのんびり過ごす。相手の世界をただ味わう。そんな風に存在できるようになったのは、「自分」というものがある程度確立したからだ、と思います。
 
「誰でも歓迎ですよ」と開かれた世界もあれば、思想が濃くて「こういうところがある」と人づに聞いてしかたどり着けない世界もあります。
 
私は、昔は主(ぬし)の思想が濃い場所とあまり縁がなかったのです。人づてにおすすめされても、なんとなくぶつかりそう、怖そう……と思い、避けていた。
 
自分が確立したことで、相手の濃い世界ーー思想や考え方を恐れたり、反発したり(!)することがなくなった。自分が確立しているから、自分のままで相手の世界に滞在できるし、味わえる。物理的にも思想的にも出かけられる場所が増えて、世界が広がりました。
 
 

万人向けでない、振り切った世界

 
そんななか、先日、振り切ったカフェに行きました。本を読むために作られた、静けさの保たれたカフェ。店主の作り出す濃厚な世界に包まれ、感嘆して帰ってきました。
 
★どんな世界だったか言葉で説明するのが難しいので、ぜひカフェのHPをご覧ください。
http://fuzkue.com/
 
★店主の思想にあふれたブログ。秀逸。
http://fuzkue.com/entries/538
 
 
静かなカフェで今後の人生を考えようと出かけたのですが、店主の圧倒的に濃い世界に触れて、考えごとどころではなくなりました。このカフェで考え事したら影響されるぞ!と。(まだまだ未熟者。笑)
 
「自分」がなければとても滞在できない、濃い世界。その場に漂う思想を味わうことは、とても気持ちのよいものでした。
 
私はいま、誰かの思想が濃く表現された「振り切った世界」がとても好きです。そして、自分自身ももっと濃くありたいと思っています。
 
 

自分をもっと濃く表明したら、なにが起こる?

 
自分の考えや深い思想を文字にすること。
 
自分が濃ければ濃いほど相容れない人も増える。自分を濃く打ち出すのは怖いことですが、同時に、とても楽しみです。
 
人間は相互に影響しあうので、どんなに濃く打ち出したとしても、長い目で見れば独りよがりにはならない。
 
自分の思想を、濃く濃く濃ーーーーく煮出したなら、なにが生成されるだろう? どんな世界が開けていくだろう? その世界を訪れた人々と、どんな相互作用があるだろう?
 
そんなことを考えながら、変化の時期を過ごしています。