感じる幸せ。自分とつながり、世界とつながる。

幸せとはなんだろう。
感じるってどういうことだろう?
 
わかるようでわからない言葉を分解しながら、考察しています。
 
 
今日は、感じることについて。
 
「感じる」とは対象とつながることだ、と思った話。
 
 

 
 
帰り道、夕焼けを見上げる時。
  
光のやわらいだ薄い青、低空の太陽から広がるオレンジ、ふたつのグラデーション。
 
夕焼けを泳ぐ雲も好きだ。灰色の向こうに、青とオレンジが透けている。
 
空の灰色は美しい。
 
 
夕焼けをきれいだと感じる時、その美しさを味わっている。
 
 
 
感じるときに使われる、「味わう」という言葉も興味深い。
 
「味わう」は、食べるときにも使われる。
 
言葉は、人々の感覚を表している。
 
 
 
 
「感じる」と「食べる」は、どこか同じなのだろう。
 
対象の一部を自分のなかにとりこみ、消化していく。
 
 
 
食べるとアウトプットがセットのように、感じる(インプット)とアウトプットは、セットだ。
 
美しいものを感じ、ろ過して(美しさの核をとりだして)、表現として出力する。
 
 
カイコが糸を紡ぐみたいに、
 
いいものを食べて、いいものを紡ぐ。
 
 
 
 
空の美しさであれ、人の優しさであれ
 
感じるとは、対象の一部を自分に取り込むことだ。
 
それはつまり、「つながる」ということなのだろう。
 
 
 
空の美しさを感じて、空とつながり
 
人の優しさを感じて、人とつながる。
 
世界を感じ、世界とつながる。
 
 
 
感じる対象は外側だけではない。
 
意識を内側に向ける。
 
自分の心を感じて、自分とつながる。
 
 
 
つながったとき、雑念は遠のいていく。
 
なにも怖くない。不安はない。
 
深い安らぎがある。