心は精密だ。立ち止まって調整し、クリーンヒットな仕事へにじり寄る
人間の心は、反応としてはざっくりだが、なかみは精密だ。
まるで味覚のようだ。
「おいいしいんだけど、いまひとつ」という料理があるように、仕事にも「まぁいいんだけど、いまひとつ」がある。(反応はざっくり)
一方で
「そうそうこれこれ!! わーーーーー、おいしいよ!!!」
となる食べ物があるように
仕事にも
「ああーーー、そうそう、これがしたかったの!!」
というクリーンヒットが存在する。(精密)
クリーンヒットな仕事は外から与えられるものではない。地道に、にじり寄っていくものである。
もし、今の仕事にモヤっとしているのなら
ーーー(★)ーーー
1.モヤッとするのはどの部分なのか、はっきりさせ
↓
2.うんうん唸りながら「おそらく自分はこの方向を望んでいる」という方向を出し
↓
3.仕事の内容や取り組み方を調整して、合っているか確かめる
(自分側の調整でなんともならなければ、転職する)
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というステップになる。
1−3の間、これまでのようには走れない。立ち止まる時期だ。
一発でクリーンヒットにはたどり着けない。ストレスフルな仕事をしている場合は特に
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まずはストレスの少ない仕事にうつり
↓
ストレスが少ない状態で心が元気になり、「もっとこんなことをやりたい」と思えるようになり
↓
再度、転職する
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という段階を踏むケースが多い。ホップ・ステップ・ジャンプである。
私自身も、会社員から独立後、いきなりクリーンヒットにたどり着いたわけではなく、何度も仕事の内容ややりかたを調整しながら、今に至る。(この点、自営業はやりやすい)
こうしてクリーンヒットにたどり着いたとして、ベストな状態が永遠に続くわけではない。
仕事面で成長したりライフスタイルが変わったり、生き方が進化したりと、心が変化するので、仕事と自分が再びずれてくるのである。
精密な心が「なんかモヤっとする!」と、声を上げる。
モヤッとしている部分をはっきりさせ、再び調整することになる。
これは振り出しに戻ったわけではない。質が変化したり、新しい領域を開拓したりと、「自分らしさ」がより開花するのである。
調整していくうちに、めちゃくちゃ仕事に打ち込める幸せな時期が訪れ
自分が変化し、打ち込めていた仕事がズレてきてショックを受け(笑)
立ち止まって何がずれているのか探り、試行錯誤して再び打ち込める状態にもっていく。
ここ2年ぐらい立ち止まっていた私は、いま、この記事を書きながらめちゃくちゃ幸せで
「ああ〜そうそう、こんな幸せな時間のために、試行錯誤してきたんだよ〜〜〜」
と思っている。
立ち止まる時期は本当に大変だけど、私は、その先にある打ち込める時間がなによりも好きだ。
「こういう人たちと、こういうテンションで、こういう内容の仕事!」
心は精密だが、クリーンヒットは必ずある。
やっほい! わっしょい! と働きつづけるために、立ち止まって調整し、にじり寄るのだ。
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