習い事やスクール:先生との関係に苦しくなったら(1)
習い事の先生との関係で
ご相談を受けることがあります。
習い事について相談?
そんなことある?
って思うかもしれないけど、
ダンスや華道、茶道、書道、手工芸
心理学や植物学を学ぶスクールなど
何年もかけて専門的に教えてもらうスクールだと、
師弟関係みたいになって
先生の価値観や教え方に
しんどくなることがあるんですよね。
ーーー
・この技術は、この先生以外に教えられる人がいない気がする(実際には他の先生もいるけれど)。
・しかも、狭い業界で気軽に他の師匠のもとに移れない。
ーーー
となると、
月一の習い事みたいに
「イヤだったら辞めたらいいじゃん」とはいかず
なんだか苦しい、気持ちが重い、となりながら
何年も通い続けることがあります。
こうした場合、相談者さんの中に
「教えてもらうには、先生のやりかたに
従わなければならない!」
という考えが垣間見えます。
必ずしも先生側が
「俺に従わないやつは出て行け!」
と言っているわけではなく
日頃の先生の様子から、なんとなく
圧を感じているんですよね。
相談者さんの話をじっくり聞いていくと
感じている「圧」の由来は
今の先生ではなく、
もっと幼い頃からの教えです。
−−−
・言われたことは、やらなければならない
(適当に流す感じがよくわからない)
・私は間違っていて、相手が正しい
(だから、苦しくても飲み込む)
−−−
というガチっとした信念が
今の先生の教え方と相まって
圧が増している、
苦しさが加速しているように思います。
・先生を前にすると、どうも腰が引けてしまう
・「言われたことをきっちりやらなくちゃ」となる
ときは
「はみ出た部分がオリジナル」
と思ってみてください。
どんなに素晴らしい技術の先生であっても
先生の価値観に収まり続けることはできなくて
はみ出る部分があるんですよね。
自分の「はみ出た部分」を折りたたんで
先生のやり方に合わせようとすると
窮屈だけど
「この部分は、先生とちがうんだな」
と受け止めて
「先生とはちがうけど
私は、こうするのが好きだな。いいと思うな」
と大事に育てると
相談者さん独自の良さになります。
私の学んでいる心理学にも
様々な流派がありますが
流派Aと流派Bと流派Cが
すごく似てる…!
ということがよくあります。
(ほとんど一緒やん…! でも若干、思想がちがう!)
もともと一緒にやっていた人たちが別れて
新しい流派ができたり、
流派Aで学んでいた人が、
自分の流派Cを立ち上げたり。
歴史をみても、
流派ってそういうものだよな
そうやって技術は発達していくんだよな、
と思います。
記事が長くなったので
「自分のはみ出た部分を
どうやって認めていくの?」
具体的な方法は、次の記事に続きます!