★新刊「これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本」発売です
8月1日に、久々の新刊が発売されます!^^
この本は
「HSPを知ってラクにはなったけど、まだつらい!」
という方に読んでいただきたい本です。
これまでのノウハウ本とはちがい、精神科医・名越康文先生との対談本です。
新刊の内容
「HSP=生きづらい」ではないよ、ということは、これまでもお伝えしてきましたが、
HSP・繊細さんのなかには「生きづらい」とおっしゃる方もたくさんいます。
(だから、カウンセリングに来ているんだよね^^;)
”HSP気質による敏感さ”と
”トラウマの症状”は
別物ですが、一見よく似ていて
相談者さんが「自分の繊細さに困っていて」とおっしゃっていても、カウンセリングでお話を聞いていくと、トラウマが要因だった、という場合がよくあります。
音への敏感さや、いつも不安で怯えていること、上司や同僚がイライラしていると「私がなにかしてしまったんじゃないか」と相手の顔色を伺ってしまうこと・・・
トラウマが要因で、こうした悩みが起こることがあるんです。
今回の新刊では
- 生きづらさの背景には、トラウマが潜んでいる場合があること
- HSP気質とトラウマ症状の見分け方
- トラウマに対して、こんなカウンセリング方法があるよ
- トラウマを抱えたまま生きていくには?
といったお話をしています。
Amazon
1,540円
電子書籍もあります
はじめに
「はじめに」に、本の内容をまとめているので載せますね。
(出版社から掲載許可をいただいています)
はじめに
「やっぱり、私が『繊細さん』だから傷つきやすいんでしょうか」
「職場で、相手の機嫌がすごく気になります。これは気質だから、もう仕方ないんですよね?」
「耳栓や眼鏡など、HSP向けに紹介されていた方法を試しました。少しはラクになったけど、やっぱりしんどい。これ以上どうすればいいんでしょう?」
「後天的に繊細さんになることってあるんでしょうか? 私は正直、親のせいで繊細さんになったと感じているんです」
この本は、こうした疑問に答えるための本です。
繊細さんの悩みのうち、どこまでが変わらないもの(気質)で、どこからが治していけるもの(後天的なもの)なのか。
そして悩みの背景にあるトラウマについて、精神科医の名越康文先生とHSP専門カウンセラーである私・武田友紀が語り合いました。
さて、みなさま、HSPという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
HSPはHighly Sensitive Personの略で「とても敏感な人」のことです。他の人が気づかない小さなことにもよく気づき、深く考える性質をもっています。
この本では、親しみを込めて、HSPを「繊細さん」と呼んでいます。
ここ数年、テレビや雑誌でHSP・繊細さんが取り上げられるようになり、繊細な人たちの存在が広く知られるようになりました。
繊細さんが元気に生きるノウハウをまとめた拙著「『繊細さん』の本」(飛鳥新社)は60万部を超えるベストセラーとなり、私のもとには繊細さんたちから数千通のお便りが届きました。
「私は、これだったんだ!」
「今まで、自分は他の人とどこかちがうと感じてきました。何がちがうのか言葉にできなかったけど、HSPを知って、自分のことがようやく腑に落ちました」
など喜びの声をいただく一方で、カウンセリングの場では
「傷つきやすいのは気質だから、もう仕方ないんですよね?」
といった疑問も聞こえてきました。
こうした疑問は、どこまでが気質でどこからが後天的な悩みなのかがはっきりしないこと、そして、”HSPの敏感さ”と”トラウマによる症状”が一見似ていることから生まれているように思います。
詳しくは本編で述べますが、HSPは傷つきやすさとはちがいます。
相談者さんが「気質だから治らない」と思っておられた敏感さ――傷つきやすさや、相手の感情に過度に振り回されること、音への敏感さなど――が、実はトラウマによる症状であり、カウンセリングによって改善していくことがよくあるのです。
トラウマというと、事故や事件に巻き込まれるなど、生命の危険に晒されたときに起こる特別なものだと思われるかもしれません。
ですが実際には、理不尽に怒られてなすすべがなかったり、安心感の少ない家庭で育って小さな心の傷がいくつも重なっていたりと、身体が無事でもトラウマを抱えることがあります。
そして、このトラウマが生きづらさにつながることがあるのです。
繊細さんへのカウンセリングでトラウマを扱うことが増え、疑問が浮かびました。
――繊細さんはトラウマを受けやすい、ということがあるのだろうか?
――先輩の臨床家は、繊細さんとトラウマの関係をどう考えておられるのだろう。
疑問をぶつけたい。見解を聞いてみたい。
そう渇望していた折、名越先生にお目にかかる機会がありました。
私がHSPについてお話したところ、名越先生はこんな風におっしゃいました。
「HSPの話を聞いて、昔、友人が言っていたことを思いだしました。
戦時中に大砲が鳴っても、セミは気づかずに鳴き続けているんやと。
そう聞いて僕は、セミと人間とでは聞こえる周波数がちがうんやなと思ったんです。
HSPって、そういうことですよね?」
名越先生のお言葉にゾワッと総毛立ちました。
HSPの本質を――ただ感じる範囲がちがうということを――これほどピタリととらえる方がいる。
私から名越先生に、ぜひ対談できないかとお願いしたことが、本書の始まりとなりました。
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士がHSPの概念を提唱してから約30年。
今回の対談では海外の研究もご紹介しますが、30年というのは心理学のなかでは歴史が浅く、新しい分野であり、わかっていないことも多くあります。
対談の内容は、2人のこれまでの臨床経験と武田の半生によるものですが、それは読者のみなさまの経験と一致するわけではありません。
ですから、ご自身の経験と照らし合わせたときに「いや、私はそうは思わない。こうなんじゃないか」とのお考えが出てくるかもしれません。
様々な考えが出てくる本でありたいと思っています。
HSPという新しい概念は、たとえるならば、びっしりと藻に覆われて形がみえない岩のようなものです。
歴史という川をごろごろ下り、他の石にぶつかって「こうなんじゃないか」「ちがう見方もあるぞ」「確かにそのようだ」と様々な声に洗われるなかで、ゆっくりとその姿を現していく。
川を下るうちに、形が変わることさえあるかもしれません。
新しい概念、進んでいく研究とは、そのようなものだと思います。
名越先生と私・武田の問答を通して、みなさまと、HSPについて、そしてトラウマについて、一緒に考えを深めていけたら幸いです。
HSP専門カウンセラ― 武田友紀
もくじ
Amazon
1,540円
電子書籍もあります
てんこ盛りになってしまいましたが…
「HSPを知ってラクにはなったけど、まだつらい」
「私は本当にHSP・繊細さんなんだろうか?」
という方に届いたらいいなと思っています^^
どうぞよろしくお願いいたします^^