繊細さん同士のパートナーシップ〜感受性の豊かさを、大切なひとと共有する

感受性が豊かな繊細さん同士の恋愛やパートナーシップも、繊細の森でたびたび取り上げているトピックです(関連記事へのリンクを記事の終わりに書きましたので、併せてご覧ください)。

感受性の豊かさ、強さを共有することの大切さ

繊細さやHSP気質が強いひとは、感受性が豊かで、ときには強すぎたりするために、自分自身の感じ方が共有されないこともよく起こります。身近なひと、家族やパートナーに自分自身の感じ方が共有されないと、そこから意識のズレが生じ、「言葉が通じない…」と感じてしまうこともあるようです。

(繊細さんとは?については、こちらをご覧ください。また、HSPってなに?という方はこちらこちらをご覧ください)

ご自身の感じ方を共有できれば、普段の会話や配慮がお互いスムーズにできるようになりますね。繊細の森・もりばんつりーは、もりばん・友紀と一緒に暮らしています。二人とも繊細気質で感受性が強いため、比較的コミュニケーションが取りやすいように思いますが、一緒に暮らしている二人のうち片方が非繊細さんだと、「夫(妻)に自分の繊細さが通じない」「言葉が通じなくて辛い」ということが起こりやすいようです。

感受性の豊かさ、強さを共有する方法

「感じ方」を共有するには、「ふたりで一緒に確認する」ことがオススメです。以下でご紹介する方法は、「なんでも相談室」で実際にあったご相談例です。


例1:同じものを見て、感じ方を伝えよう

例えば、繊細なあなたが「冷蔵庫の音」が気になっているとします。一般的には小さな音で、パートナーは全く気にしていません。そんなとき、わずかに冷蔵庫の音が聞こえるところで、パートナーに対して「あの冷蔵庫の音が私は気になっている。大きなトラックが前の通りを走っているぐらい、大きな音に私は感じる」と伝えます。

例2:相手にとってすごく嫌なものに例えよう

例えば、繊細なあなたが「テレビの赤いランプ」が気になっているとします(待機時につく、あの小さな赤いランプです)。小さな明かりなので多くのひとには気になりません。そんなとき、パートナーに対して「あの赤いランプが私は気になっている。あなたにとっては、嫌いな毛虫があの場所にいつもいるぐらい気になるの」と伝えます。この場合は、相手にとって嫌いなもの、ぞわっとするものに例えるのがポイントです。


いずれのご相談例も、「こんな小さなものが、そんな風に見えていたんだね」「そんなに大変だったんだね」と理解を得ることができ、「初めて言葉が通じました」との感想を後日いただきました。

同じものを目の前にして、相手にも伝わるような例えで感じ方を伝えることで、ご自身の感受性の豊かさを共有することもできるように思います。

繊細で感受性が強いひとは、「言葉が通じない」と諦めがちになることも多いですが、小さなことから少しずつ、共有してみるのも良いように思います。

関連記事まとめ〜こちらも併せてどうぞ!

<繊細の森コラム>

・繊細さん同士のパートナーシップ
https://sensaisan.jp/archives/688

・繊細さんのパートナーとの暮らし方
https://sensaisan.jp/archives/460

・繊細さんが一緒に暮らすとどうなる?~HSPのパートナー。起こりがちな事と対策。
http://ameblo.jp/hunnwari-suisaiga/entry-12037431546.html

<関連書籍>

HSP研究者であるアーロン博士が書いた、繊細なひとの「恋愛」に関する本「敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。」もあります。特に、繊細なひと(HSP)と繊細でないひと(non-HSP)のパートナーシップなどが書かれてあります。以前は入手しにくい状態が続いていましたが、Kindle版も最近出版されたようで手に入れやすくなりました。

パートナーシップや恋愛・結婚については、繊細の森でも取り上げていきたいと考えています。

※繊細の森について

繊細の森では、内向的で感受性が豊かな「繊細さん」を応援しています。自分らしく進むためのヒントをコラムとして発信したり、繊細さん同士がつながる場所としてイベントの開催繊細さんリンク集の公開を行っています。また、定期的なメルマガの配信や、繊細さんならではの悩みを相談できる相談室も行っています。気になったコンテンツを見てみてくださいね。