ひととなりに触れる

深い話をするのが好きで、カウンセリングの仕事をしているようなものなんだけど、
 
話をして満たされるかどうかに、話の深さは、実はあんまり関係ないかもな、と思っています。
 
そんなことを感じた、夫とのエピソード。
 
 

 
   
初めての子育てであっぷあっぷしておりまして(娘、2歳になりました〜!)あまり心の余裕が持てなかったんですが、このあいだ久々に夫とゆっくり話せる時間がありました。
 
彼は、飛行機のおもちゃ(娘用)を手に、
「これさ、なんでこの模様なのか知ってる?」
「ん?」
「東京ーホノルル線だから、亀が描かれてる。総2階建てのジャンボジェットで、カウチシートが初めて導入されて…」
と、飛行機の話をしてくれました。
 
飛行機の解説なので全く深い話ではなく、そして私は飛行機にはあまり興味はないのですが(笑)、話を聞いていて、嬉しかったです。
 

ほわ〜っと嬉しそうに話すから、私もほわ〜っとして。「ああ、このひと、こういうの好きなんだなぁ〜!」と。
 
好きなものを話すときって、その人のひととなりが出てるなぁと思います。
 
 
* 
 
 
最近、「愛ってなんだろう」と思ってます。
 
「◎◎だから、この人が好き」というのが「条件付きの愛」であるなら、
 
本当の愛…無条件の愛が、特定の個人にだけ発揮されるってことが、あるんだろうか…?
 
特定の個人にだけ向けられた時点で、その愛は、「条件付きの愛」なのではないか。
 
 
 
でも、夫と話していて、ほわ〜っとした時間を振り返ってみると、
 
特定の個人に向ける愛は、確かに「この人に」という「条件付きの愛」なんだけど、
 
人類愛がベースにあって、その上に、個人のデティールを大切に感じる心がある、という感触を得ています。
 
 
  
心の仕事をしていて、
 
人間って、山谷ありつつ幸せに向かっていくんだなぁ、とか、思考の覆いがなくなれば本来の力が発揮されるんだなぁ、とか
 
「人間は、だいたいこんな感じのつくりらしい」とわかってきました。
 
 
人間として共通の部分が、どーんと土台にあり、
 
その上で、個人個人、好きなものや、感情の色合い、繊細さが違っている。
 
そして私はどうやら、夫のデティールを、とても貴重で大切なものだと思ってるんだなぁ、と。
 
 

 
 
書いてみたらベタ甘になりましたが…!
 
ひととなりについて、愛について。
 
最近の考察を、書いてみました…!